損保業界のニュース2
先月のお知らせではビッグモーター社の不正請求と
保険会社の関係、特に自賠責や兼業禁止について述べました。
ところがもう一つの大きな問題があります。
企業保険での事前調整(価格カルテル)問題です。
不適切な行為が業界全体で少なくても
100社超あるとのこと。
我々中小代理店から見たら雲の上の話であり、
日々お客様の保険料アップに四苦八苦している立場から
言えば、信じられない不適切な行為です。
問題の要因に企業代理店があります。
企業代理店は各保険会社との乗合代理店であり、
価格の調整はいくらでも出来てしまいます。
ひどい時は同じ保険会社なのに違う保険料が
出てきます。
ビッグモーターの件は、消費者が興味を持つ話題で
マスコミも積極的に報道していますが、この2つの
大きな問題は過去から損保業界に根付く根本的な問題です。
過去にも同じような問題を繰り返しています。
なぜこのようなことが起こるのか?
言いたいことはここに書き切れません。
ひとつだけ言えるのは、中小の専業代理店は本当に
真面目に日々顧客本位の活動をしているということです。
消費者にとって、どんな代理店が求められているのでしょうか?
金融庁は、個別案件の違反行為よりも、構造上の問題を
明らかにしていきたいと示唆しています。
抜本的な法改正や改変を含めて、毅然とした対応を期待したいです。