情報漏洩250万件
8月31日(土)の日本経済新聞1面に
「損保4社、漏洩250万件
契約者の個人情報 出向社員ら関与」と載りました。
先月のお知らせに「代理店で個人情報漏洩と言われて迷惑」
とお伝えしましたが、250万件という数に怒りや
驚きを通り越して呆れてしまいました。
そのうち、24万件が出向者による漏洩で残りの
226万件は自動車ディーラーによる漏洩のようです。
もう何度もお伝えしましたが、根本は全て営業最優先の
業界体質、業界常識によるものです。
自動車保険を1件でも多く取るために、ディーラーと
癒着し、甘やかされたディーラーは不正の意識も
コンプライアンスも麻痺していたのでしょう。
営利会社ですから、売上や利益を追求するのは当然です。
問題はその売上(数字)を上げる手法です。
本業支援や政策株などバーター取引やお願い営業ばかりです。
保険会社に入社する社員は、いわゆるエリートのはずが
10年も経つと、つぶしがきかないと言われます。
それは社員の評価が目先の数字優先のため、それをクリアする
ことに集中し、長期的な戦略やプロセスをないがしろにするようになり、
誰がやっても出来ることしか出来なくなるのです。
このままでは優秀な人材が流出し、大手社は停滞していくことでしょう。
生保業界も同じ構造です。
保険業界を変革する最後の機会ではないでしょうか。
250万件のお客様にどのようなお詫びをするのか
違法行為に対する責任や原因の情報公開をどこまでやるのか
これからはどのような保険代理店が望ましいのか
各社の具体的な行動と本気の覚悟を発表して欲しいと思います。